2011年8月12日

館山市天然記念物「手力雄神社の大杉」の現状確認調査を行いました。

文化財保護の役割のひとつに、指定文化財の現状を確認し、今後の保存と活用に活かすという仕事があります。

昨日の8月11日、市内九重地区大井にある館山市天然記念物「手力雄神社の大杉」の現状確認調査を行いました。




手力雄神社の神木として、古くから愛護されているこの大樹は、樹齢が700年と推定されています。

昭和47年の指定時の幹周が4.52m、樹高は35mですが、拝殿前の石垣と階段の工事のとき、2mほど根元が埋められており、実際の樹高はそれを加えただけ高いということになります。


手力雄神社本殿横からみた
「手力雄神社の大杉」

この大スギは、安房地方では国の天然記念物「清澄の大スギ」(樹高約47m、目通り幹周囲14m)につぐ、大樹とされています。

スギはわが国特産の植物で、本州、四国、九州に自生していて、用途も広いものですが、館山市大井は、昔からスギの苗木の産地として知られています。