2011年11月19日

華やかな学生フラメンコの舞台の裏側!!

11月15日に成田国際文化会館で「千葉県理容フェスティバル」がありました。

催しの内容は、千葉県内の理容師の皆さんが絵画など、それぞれの趣味を発表し、また、カラオケで自慢の喉を披露し、審査・表彰するというものです(多分)。

今回、フレスポン(全国学生フラメンコ連盟)の16名は、カラオケ部門の審査時間中に、余興としてお客様にフラメンコを楽しんでもらうために呼ばれました。


理容師の皆さんの作品がホワイエに展示されていました。

私が今回レポートするのは、皆さんが普段見ることがない、学生フラメンコの舞台の裏側!!

ステージに立つために、学生たちがどんなことをしているのかを少しだけご紹介いたします。

今回踊らせていただく、成田国際文化会館の大ホールは南総文化ホールの大ホールと同じ1200名収容の立派なホール。
それでも、フラメンコを踊るには、ステージの上に、自前のコンパネを敷かなければいけません。
このコンパネが特殊な塗装を施してあって、重いのなんのって。

フラメンコシューズでステップを踏んで、 強弱とリズムをつけたステップ音を出すのもフラメンコの踊りの技法のひとつ。
タカタタン♫タカタタン♫タカタ・タカタ・タカタタン♫
フラメンコシューズの底には金具がついていて、コンパネを敷かないと、ホールのステージを傷つけてしまいます。
ですから、フラメンコのステージにはコンパネ運びはつきもの。
男女の区別なく、お嬢様だろうがお坊ちゃまだろうが、重いコンパネを運ばなければなりません。

お昼休憩で緞帳が下がっている間に、手際よく30枚のコンパネを敷いていきます。


敷き終わった後は、板が合わさった部分にガムテープを貼り、
それをみんなで踏んで、しっかりと貼り付けます。この間15分♫

さあ、30枚のコンパネを敷き終わりましたよ〜。

コンパネ敷きの次は、公演に向けて、演奏や踊りのチェック、メイクなどがあります。


今日のギターは2人。場面場面での弾き方を入念にチェック!
(手前に写ってるの中パンのピーナツバター入りぶどうパンじゃない?)



後輩の髪型が気になり、ワックスの使い方を指導!?

今回はフラメンコのステージの前がカラオケ大会でしたので、室内でのリハーサルができません。
フラメンコのリハーサルは“静かにそーっとは”できませんから(笑)

オープニングセビジャーナス♫(1年生のKちゃんとAちゃんはここでガンバロー!)


ファンダンゴ・デ・ウェルバ♫(N君、踊りも髪型も決まってるよー!)

当日はけっこう、寒かったんですけど、フレスポンの学生は風の子、元気な子(笑)
寒さなんて気合でふっ飛ばしちゃいまーすヽ(*´∀`)ノ

とても真剣な眼差し(@_@;)

今日のステージで唯一ソロで踊るNさん。
アバニコ(スペインの扇子)を優雅に操り、グアヒーラをビシッと決めちゃおう!
実際のステージでも決まってたね!観客ウットリしてたじゃん(●^o^●)v

グァパ♫(スペイン語で“綺麗だよ”という意味です)
納得がいくまで、とことん練習します。今日はバカンダス(大学のフラメンコ部の名前)の心意気をお見せいたしますよ〜♫

3年生が部活動を卒業し、これから部を引っ張っていく2年生。
オレ、バモ♫
そして、ついにステージが始まりました。
16人が3人ずつのグループに別れて、ヌメロ(演目)を重ねていきます。

お客さんの半分以上はフラメンコの踊りを初めて目にするようです。
フラメンコギターの軽快なリズムに乗りながら、女子大生の若々しいカンテ(歌)を聴いたり、軽やかなステップや振りを決める踊り手を見ているうちに、観客の皆さんも、知らず知らずのうちに学生たちが創り出すステージに引き込まれていきます。

今日のお客さんはとてもノリがよく、曲の最中や終わった後、大きな声で「オレー」とハレオ(掛け声)をかけてくれました。
ほんとうに結構盛り上がってましたね。

近くに座っている女性から「夢中になって、我を忘れちゃったわ」の声。
かくいう私も我を忘れて学生ひとりひとりにハレオをかけまくりました(笑)

公演本番!今日も決まってるよ、Mちゃん!

40分間のステージ終了!閉会式が終わった後、疲れた顔を見
せずに(本当は疲れているはずなのに)、コンパネの撤収作業。

あっという間の1日でしたが、千葉県内、特に成田市近郊の皆さんに学生フラメンコの魅力を知ってもらうことができました。

成田市や富里市の皆さーん、来年の夏はぜひ皆さんで館山にお越しください!
館山の夏はフラメンコであっつあっつに盛り上がってますよ〜!

p.s.フラメンコの舞台の裏側を少しだけ知っていただけたでしょうか!!!???

(M)