2011年12月31日

たてやま発見伝 2011年のアクセスランキング

館山市教育委員会の生涯学習課・市立博物館・図書館・中央公民館の情報をお知らせするブログたてやま発見伝

2011年7月21日に始まったこのブログ。

2011年のご愛読.。誠にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。

2011年のアクセスランキング(2011年12月31日18:00現在)を、年の終わりに紹介します。
赤字は表示回数

1位 333
NHK総合テレビ ドキュメント20min.「硫黄島からのはがき」で、館山海軍砲術学校が紹介されます。 (12/5)

2位 211
「稲村城跡」の国史跡指定答申について (11/18)

3位 202
JR113系車両の引退と昭和44(1969)年 鉄道の電化完成によりかなった館山市民の夢 (9/18)

4位 199
戦後66年終戦の日特集 館山市の戦跡9 「太平洋戦争末期の館山-アメリカ軍の情報分析」 (8/14)

5位 186
シリーズ社会科見学12 海上自衛隊館山航空基地開隊58周年記念 ヘリコプターフェスティバル in Tateyama (10/11)

6位 186
8月27日(土) 青木繁《海の幸》フォーラムが開催されました!! (8/18)

7位 182
千葉県無形民俗文化財「やわたんまち」が開催されます!! (9/15)

8位 149
防災の日特集3 「関東大震災-館山の被災者の恐怖の体験談」 (9/14)

9位 148
第17回全国大学フラメンコフェスティバル in 館山2011 (8/2)

10位 134
防災の日特集1 「南房総の地震隆起段丘」1 (9/1)


2012年も、イベントや講座・企画展などの情報、館山の歴史・自然・文化に関する読み物を、随時お知らせしますので、ご愛読をお願いいたします。

皆さん、よいお年をお迎え下さい。

2011年12月28日

お正月は館山城へ!

明日29日から新年1月3日まで、博物館は休館となります。

ただし、11日から3日まで館山城(八犬伝博物館)のみ臨時開館いたします!


館山城(八犬伝博物館)
 
この眺望だけでも見る価値あり!
お正月には、里帰りされたご家族や、久しぶりに会ったお友達と、ぜひご来館ください
****************************
館山城(八犬伝博物館)正月臨時開館

開館時間  10001500(入館は1430まで)
観 覧 料   小・中・高生 100円(60円)
         一    般  200円(150円)
          ( )内は20名以上の団体料金

 ※通常と開館時間・観覧料が異なりますのでご注意ください。
****************************

※館山市立博物館(本館・分館)は、1月4日(水)からの開館となります。

●博物館本館(城山公園内)
   12月29日(木)~1月3日(火)    休館

●博物館分館(旧県立安房博物館)
   12月29日(木)~1月3日(火)    休館

●館山城(八犬伝博物館)
   12月29日(木)~12月31日(土) 休館

年末年始(12/29~1/3)、館山海軍航空隊赤山地下壕跡は休壕します。

館山市を代表する戦争遺跡の一つであり、全国的にみても大きな地下壕である「館山海軍航空隊赤山地下壕跡」




全長約1.6kmの地下壕のうち、250mを平成16年4月1日から一般公開していますが、
12月29日(水)から1月3日(日)は、休壕させていただきます。

<休壕日> 
※ 壕内定期点検のため毎月第三火曜日は休壕します。
     (ただし第三火曜日が休日の場合はその翌日とします)
※ 年末年始(12月29日~1月3日)

年が明けて、1月4日(水)からのご来壕をお待ちしています。

<開壕時間>
11月~2月 :午前10時~午後3時(受付は2時30まで)
3月~10月 :午前10時~午後4時(受付は3時30まで)

<入壕料>
【個人】 一般200円・小中高校生100円
【団体】 (20名以上で入壕の場合):一般150円・小中高校生50円

2011年12月27日

☆子ども博士 認定式☆

12月22日、子ども博士認定式がとり行われました。

子ども博士になるためには・・・
「はっけんでん」スタンプを50個ためると子ども博士になれます。
スタンプを集めるためには、市内の色々な行事に参加したり、放課後子ども教室に参加するともらえます。

今回の子ども博士には・・・なんと14名が認定されました!!

教育長から認定書とメダルを受け取った後は、



ちょっぴりドキドキしながら、教育長から認定書をもらいました。




ひとりひとりスタンプ50個ためた感想を話してもらいます。

「放課後子ども教室で、集めました。パソコン教室がおもしろかった。」
「おはなし会に参加しました。とてもためになりました。」

などなど、自分が頑張ったこと・苦労したことを話してくれました。

なかには、
「また50個ためられるようにがんばります」と、話してくれた子も!!
 また認定式で会えることを、楽しみにしています。

みなさんの感想をきいていると、
スタンプを集めるのが‘楽しい’と感じてくれることをきっかけに
学校だけでは学べないことをたくさん吸収してくれている様子でした。
「継続は力なり」という言葉を、認定者のみなさんをみて思いました。


冬休みは宿題や書初め・・・など忙しいと思いますが、またスタンプを集めて出かけてみてください!!
 お年玉をもらうのもお忘れなく!!


じゃじゃーん!!12名の認定者のみなさんです☆

2011年12月22日

第3回安房学講座「房総の地震の歴史」が開催されます。

今年度最後の安房学講座が1月7日(土)に開催されます。

今回の講座では、以前安房博物館に研究員として在籍し、現在は國學院大學神道文化学部教授の笹生衛教授を講師に迎え、「房総の地震の歴史 元禄地震における被害と地殻変動―文献史料と絵画から見た分析―」と題して講演していただきます。

今年の3月11日、東日本大震災が発生し、東北地方を中心に多くの被害に見舞われました。房総半島も大きな地震を何度も経験し、地震のたびに大規模な地殻変動による隆起を経験してきました。特に江戸時代に発生した元禄地震は、大規模な地殻変動と津波をもたらした地震として、被害の記録が各地に残されています。
この講座では、古文書や絵画史料などから、元禄地震における安房の被害と地殻変動を探ります。


伊勢船嶋[南房総市白浜町根本]

詳細は以下のとおりです。皆さんぜひご参加ください。

第3回安房学講座
演 題:「房総の地震の歴史 元禄地震における被害と地殻変動
      ―文献史料と絵画から見た分析―」
講 師:笹生衛氏(國學院大學神道文化学部教授)
会 場:館山市立博物館分館(旧安房博物館)
日 時:平成24年1月7日(土)13:30~15:30
参加費:200円
定 員:80名(参加希望者は、当日直接会場までお越しください)
問合せ:館山市立博物館分館(電話0470-24-2402)


◆関連記事
安房学講座スタート!(9/4)

はじめてのフラメンコ(イカロス出版)

毎年夏に館山で行われている「全国大学フラメンコフェスティバル」が、イカロス出版から12月19日に発売された「はじめてのフラメンコ」で紹介されました。
「はじめてのフラメンコ」は、これからフラメンコを習ってみたい人、現在習っているけれどももっとフラメンコのことが知りたいという人に向けて、その魅力や特徴などを紹介したガイドブックです。

過去3回出版された好評シリーズの全面改訂版とのこと。
夏の館山で毎年学生フラメンコを見るたびに、「私もあんな風にフラメンコを踊れたらなぁ?」と思うけれど・・・、「やっぱり難しいかな」と考え中の人。
ぜひ、この本を読んでみてはいかがでしょうか?

ちなみに、館山市内には「ヒラソル」と「ペーニャ・ベルデ」というフラメンコ市民サークル2団体が活動しているのはご存知でしょうか?
興味のある方は、市教委生涯学習課(TEL0470-22-3698)へお問い合わせ下さい。サークルの練習を見学することも可能ですよ。

この本では、フラメンコの基礎知識として、歴史からダンスの特徴、基本の踊り方、楽しみ方、用語解説など、あらゆる角度からフラメンコを解説しています。

そして、タブラオガイドとして、気軽に行けるレストランショーやそこでの楽しみ方を紹介していますので、「私はフラメンコは観て楽しむのが好き」という人にとっても、いろいろ役に立つ1冊となっています。

フラメンコで女子力アップと題し、フラメンコを始めるとどんな効用があるのか、先輩達からのメッセージを参考に、女子力アップのヒミツも紹介されているんですよ。

→通販サイトのアマゾン・ドット・コムの「はじめてのフラメンコ」のページはこちらから

さて、館山フラメンコの話題に戻りましょう。

この本は114ページからなる本ですが、館山の紹介は、なんと、ななんと、10ページ目に掲載されているんですよ。すごいでしょ?(*´∀`*)

ページをめくってみるとわかりますが、最高にいい場所に掲載していただいています。
これで、来年のフェスティバル観客数の大幅UPも間違いないですね。うっしっしー(#^.^#)

イカロス出版の編集者の方に画像提供を依頼され、合計20枚の画像を送ったのですが、その中からプロが選んだ7枚(本に掲載)をお見せいたします。

神田外語大学2年生 Photo/Hiroyuki Kawashima

東京外国語大学2年生 Photo/Hiroyuki Kawashima
慶応義塾大学2年生 Photo/Hiroyuki Kawashima

館山ユネスコ保育園で出前フラメンコ教室♪ Photo/(M)


全国大学フラメンコフェスティバルのフィナーレ Photo/全日本写真連盟館山支部 植木喜晃

イオンタウンフラメンコライブ Photo/全日本写真連盟館山支部 植木喜晃
花火とフラメンコ Photo/全日本写真連盟館山支部 植木喜晃
以上が「はじめてのフラメンコ」に掲載された"7枚の写真"です

全国学生フラメンコ連盟(フレスポン)の次の公演は、来年3月3日(土)に江戸川区総合文化センターで開催される「フレスポン第17回東京公演」です。

市民サークル「ヒラソル」と「ペーニャ・ベルデ」のステージは、3月4日開催の第27回館山市中央公民館サークルフェスティバルでご覧いただけます。

詳細が決まりましたら、このブログでご紹介いたしますので、どうぞお楽しみに!

(M)

BSフジ新春特別番組『Earth Walker』ロケで、滝川クリステルさんが千葉県史跡「鉈切洞穴」を訪ねてくれました!!

11月下旬、BSフジが2012年新春特別番組のロケを、館山市浜田の千葉県史跡「鉈切洞穴」で行いました。




番組タイトルは、「Earth Walker


11/21付けのmsn産経ニュースに、「滝クリ、体張って泥まみれ!世界一の巨木に挑む」という記事が掲載されていますので、ご覧下さい。


その旅の途中で、古くから漁民の信仰をあつめている館山市浜田の船越鉈切(ふなこしなたぎり)神社を訪ねてくれました。


滝川クリステルさんの案内をして下さったのが、船越鉈切神社氏子総代の網代優さんです。
網代さんは、30年以上にわたり、氏子として鉈切神社を守っておられます。



滝川クリステルさんと談笑される網代優さん(左から2人目)



滝川クリステルさんは、鉈切洞穴と船越鉈切神社の宝物を見学されました。



鉈切洞穴内のロケの様子
※ 一般公開されていません。


ロケを洞穴の外で見守るスタッフと地域の皆さん


網代さんの案内によって、原始・古代の昔から、館山と海が強い結びつきをもち、海からの恵みによって人びとの生命が育まれてきたことを知っていただきました。



宝物庫を撮影するスタッフ


滝川クリステルさん、網代優さん、スタッフの皆さん、早朝からのロケ、お疲れ様でした。
新春の放送が、楽しみです。


BSフジ新春特別企画

平成24年1月2日(月) 19時~20時55分
「Earth Walker」  第一夜「世界一大きい木 ジャイアントセコイア」

平成24年1月3日(火) 19時~20時55分
「Earth Walker」  第二夜「世界一美しい珊瑚の海 レディエリオット島」

※ 鉈切洞穴が紹介されるのは、1月3日の放送です。

2011年12月21日

「若潮マラソン子どもレポーター」を募集しています!!

第32回若潮マラソン大会を、デジタルカメラで撮影して、パソコンでスライドショーを作る、若潮マラソン子どもレポーターを募集しています。

若潮マラソンの様子を伝える作品を作って、インターネットで発信してみよう!!


平成21年の若潮マラソン子どもレポーター
南房パラダイス前でフルマラソン参加のランナーにインタビュー

【日程】

(1) 1月28日(土) 撮影の練習(講義・実習)
 8:45 集合・受付(館山市コミュニティーセンター1階第1講習室)
 9:00 開会
 9:05-9:50 講義
 10:00-12:00 実習(市マイクロバスでコースを回りながら)

(2) 1月29日(日)  若潮マラソン大会
 8:30 集合・受付(館山市コミュニティーセンター1階第1学習室)
  9:00 説明・打ち合わせ
  9:15 各撮影ポイントへ移動
  1班  市民運動場
  2版  館山グランドホテル下、見物安西さん宅前
  3班  南房パラダイス給水所、布沼給水所
10:00  フルスタート(12:30ゴール)
10:30  10kスタート(11:00ゴール)
15:30  館山市コミュニティーセンター集合
15:30-15:50 感想文記入
16:00  解散

平成21年の若潮マラソン子どもレポーター
館山スポーツ大使 ヤクルトスワローズの館山昌平さんにインタビュー
平成21年の若潮マラソン子どもレポーター
館山スポーツ大使の飯沼誠司さんにインタビュー

平成21年の若潮マラソン子どもレポーター
館山エンタメ大使の久保田武蔵さんにインタビュー

(3) 2月4日(土) 取材した内容の編集(スライドショーの作成) 
 8:45 集合・受付(館山市コミュニティーセンター1階第1講習室)
 9:00 開会
 9:00-9:30 講義
 9:30-13:30 スライドショーの作成(途中昼食休憩あり)
13:30-13:50 感想文記入
14:00  解散

※ 各小学校の対象児童に配布したチラシと終了時間が異なっています。時間の変更があったことをお詫びいたします。このブログの終了時間が新しい内容ですので、ご承知おき下さい。

【対象】          館山市内の小学校4・5・6年生

【参加費】       保険料として、1日100円

【募集人数】  10名(申込多数の場合は抽選)

【持ちもの】   デジタルカメラ・筆記用具・「はっけん伝カード」(※持っている人)
                         お弁当・飲み物(※ 1/29(日)と2/4(土))

【申し込み】  平成24年1月13日(金)〆切

  ① 各小学校に配布した申し込み用紙を郵送・持参
  ② ファックス、電子メール、電話でお申込み下さい。


申し込み・問合せ  館山市教育委員会生涯学習課

  〒294-0045 館山市北条740-1(館山市コミュニティーセンター1階) 
  TEL0470-22-3698 FAX0470-22-6560 
  E-Mail  syougaigaku@city.tateyama.chiba.jp

社会貢献事業「夢まるふぁんど」から、「新井船歌保存会」に寄付金が贈呈されました。

館山市無形民俗文化財である「新井の御船歌(おふなうた)」(平成20年2月25日指定)

新井の御船歌は、現在、2月下旬に行われる歌い初めと、8月1日に行われる諏訪神社(館山神社に合祀)の祭礼の際に演じられています。


新井の御船「明神丸」

昭和32(1957)~33(1958)年頃に、一度消滅の危機があったといいますが、その後、昭和47(1972)~48(1973)年頃に保存会がつくられ継承されています。

昨日12月20日(火)、新井区集会所で、社会貢献事業「夢まるふぁんど実行委員会」から、新井船歌保存会に寄付金の贈呈がありました。


「夢まるふぁんど委員会」金原二郎さん(右)から
新井船歌保存会の中村隆志さんに寄付金が贈呈されました。

「夢まるふぁんど委員会」金成竜さん(右)から
新井船歌保存会に記念の楯が贈呈されました。

「夢まるふぁんど委員会」は、千葉日報社千葉テレビ放送ベイエフエム千葉県遊技業協同組合が協力して設立されました。

コミュニティー育成、文化の振興、地域社会づくりなどの事業を支援するために、平成17年7月から、社会貢献事業「夢まるふぁんど」を行っています。

この「夢まるふぁんど」基金は、遊技時に出るこぼれ玉などが積立てられています。

この基金は、文化(国際)支援事業・福祉支援事業・地域振興事業の3つの柱に分けられて、「夢まるふぁんど委員会」から県内のボランティアや地域おこしの団体、さらには文化財保護などの文化活動の支援金として毎年拠出されています。

県内の伝統的な民俗芸能や技術、歴史的文化の保存伝承事業を行っている団体への支援金贈呈や、次代を担う子どもの健やかな育成を願い、県内児童福祉施設またはそれに準ずるボランティア団体や小児専門医療機関の千葉県こども病院への支援金寄贈。

県内市町村には、多発する犯罪に対して安全で安心なまちづくりの一環となればと防犯パトロールカーの贈呈が行われるなど、様々な支援活動が行われています。

今年度は、文化(国際)支援事業のなかで、県内の7つの伝統的な民俗芸能保持団体などへの支援が行われ、晴れてそのひとつに、館山市無形民俗文化財保持団体である新井船歌保存会が選ばれました。


新井船歌保存会御船手奉行の中村隆志さん(右)

新井船歌保存会御船手奉行の中村隆志さんは、新井の御船歌が、時代時代の名人により口承されてきたこと。昭和5(1930)年、日本でラジオ放送が開始された最初の年に、新井の御船歌がラジオ放送されたことなどを話されました。

また、「夢まるふぁんど委員会」からの寄付金により、新井船歌保存会は、法被を新調されるとの御礼の挨拶がありました。

最後に、新井船歌保存会の皆さんが、現在伝わる御船歌の、① 「木更津(きさらぎ)山」 ② 「是(これ)のつぼね」 ③ 「初はる」 ④  「桜くどき」 ⑤ 「鳴戸舟」 ⑥ 「真鶴くどき」のなかから、「桜くどき」を披露しました。


唄い手は「御船手(おふなで)」と呼ばれ、
ブギョウ(奉行)・フクブギョウ(副奉行)と呼ばれる親方を含め
6名によって演じられます。

2011年12月20日

シリーズ社会科見学18 国史跡/金山城跡-群馬県太田市(その1)

太田市は、群馬県南東部にある人口約22万人の市で、高崎市、前橋市に続く群馬県第三の都市です。

富士重工業(「SUBARU」)の企業城下町で、北関東随一の工業都市です。


金山城跡内にある
富士重工業の前身、中島飛行機の創業者
中島知久平の胸像
金山城跡のすぐ南側にある旧中島航空機発祥の地

市民の立場から稲村城跡の国史跡指定を目指し、その運動を進めてきた里見氏稲村城跡を保存する会が、他地域での国史跡の保存と活用について学習するため、12月18日(日)に、群馬県太田市の国史跡「金山城跡」を巡見したのにあわせて、稲村城跡の地権者の皆さん、地元稲区の皆さん、保存する会の皆さん、そして市民の皆さんと一緒に、国史跡「金山城跡」を社会科見学しました。




金山城跡は太田市の北西部に位置し、独立丘陵となる金山(標高239m)の四方にのびる尾根を利用して造られた山城です。


金山城跡からの眺望(南側)

山頂部の実城を中心として北には北城、西方には西城、また南には八王子山ノ砦などが配置されています。

国史跡になったのは古く、昭和9(1934)年に山頂部周辺の18.3haが指定され、その後、平成14年9月20日に追加指定され、現在の国史跡指定範囲の面積は97.8haになっています。

全国的にみても規模の大きな山城です。


国史跡「金山城跡」見学の起点として、平成21年5月につくられたのが、史跡金山城跡ガイダンス施設・金山地域交流センターです。

建物外壁は、金山城の石垣をモチーフとして、
幾何学的パターンで再構成した割肌仕上の石が使われています。

このガイダンス施設は、国史跡「金山城跡」への興味や関心を深めるための歴史学習の場、また、自然と親しめる憩いの場として建設され、体験学習や歴史講座、ギャラリー展示などが行われ、コミュニティールームなどの部屋もあります。


ガイダンスルーム入口
ガイダンスルームの展示
情報サロン。金山城に関する図書の閲覧、発掘調査情報を知ることができます。


このガイダンス施設で、金山城の概要を学ぶことができました。
整理すると、次のようになります。


・金山城は、平安時代末期の新田氏の防御施設として構築されたとも伝えられていること。
・金山城の歴史は、文明元(1469)年に、新田氏の後裔岩松家純の命により築造されたことに始まったと考えられていること。
・最初に金山城主となった岩松氏は、下剋上によって横瀬氏(後に「由良」と改姓)と交代し、その後北条氏の支配となったが、豊臣秀吉の小田原北条氏討伐による敗北によって、金山城も天正18(1590)年に廃城となったこと。
・現在整備されている金山城跡は、戦国時代の後半に造られた城内を再現したもので、史跡内には約120年もの間落城することのなかった金山城の痕跡が、石垣や堀切、土塁として今でも残されていること。

ガイダンス施設で、基礎知識を学んだ後、いよいよ金山城跡の巡見です。


金山城跡ボランティアガイドの皆さんが案内をしてくれました。

金山城跡の特徴は、石垣や石敷きが多用されていることで、従来、戦国時代の関東の山城に本格的な石垣はないとされきた城郭史の定説が、金山城跡の発掘調査で覆されました。

発掘調査の成果に基づいて、城の出入り口であり、敵の侵入を防ぐため、豪壮かつ堅固に作られた大手虎口(こぐち)や、物見台下の虎口、石積された土橋などが復元されていました。


大手虎口

物見台下の虎口(こぐち)と石積された土橋(どばし)

その一方で、金山城に関する当時の絵図などは全く残っていないため、発掘調査によって得られた情報を分析し、他の類例と照らし合わせて、建物の想定復元が進められています。


想定復元された馬場曲輪(ばばくるわ)の建物
ここは大手虎口を守る兵が待機したと考えらている場所です。

稲村城跡を保存し、市民の誇りとして活用していくためには、当然のことながら、学術的に十分裏付けられた証拠にもとづく復元整備が必要になります。

太田市が、金山城跡の保存整備に本格的に着手したのは、昭和52(1977)年のことです。
以下、その歴史をご紹介します。

昭和52年度   保存管理計画策定
昭和60年度   保存管理計画再策定
昭和63年度   整備基本構想策定
平成4年度    整備基本計画策定(基本設計含む)
平成5年度~  ~現在/毎年翌年度分を作成
平成6年度~  史跡整備事業(~現在) ※平成12年度 

史跡整備には、数十年単位の時間と予算、そしてマンパワーが費やされていることを、金山城跡の事例からも知ることができます。

 (その2につづく)


◆ 関連記事

遺跡の保存・活用のための発掘調査」(12/17)
群馬県太田市の国史跡「金山城跡」の巡見が開催されます。(12/3)
「稲村城跡」の国史跡指定答申について (11/18)


◆ シリーズ社会科見学

シリーズ社会科見学17  穴の考古学/青の洞門-大分県中津市(12/1)
シリーズ社会科見学16 歴史を活かしたまちづくり/昭和をキーワードに蘇った商店街-大分県豊後高田市(11/30)
シリーズ社会科見学15 歴史を活かしたまちづくり/登録文化財を活用したレストラン-大分県日田市(11/28)
シリーズ社会科見学14 歴史を活かしたまちづくり/九州豊後路の小京都-大分県杵築市(11/27)
シリーズ社会科見学13 國學院大學伝統文化リサーチセンター資料館/つとるば遺跡出土品(11/20)
シリーズ社会科見学12 海上自衛隊館山航空基地開隊58周年記念 ヘリコプターフェスティバル in Tateyama(10/11)
シリーズ社会科見学11 福岡市博物館 特別企画展「日本とクジラ」その2 (10/10)
シリーズ社会科見学10 福岡市博物館 特別企画展「日本とクジラ」その1 (10/5)
シリーズ社会科見学9 青木繁生誕の地-福岡県久留米市 その4「坂本繁二郎生家」 (9/30)
シリーズ社会科見学8 青木繁生誕の地-福岡県久留米市 その3「石橋文化センター」 (9/29)
シリーズ社会科見学7 青木繁生誕の地-福岡県久留米市 その2「青木繁旧居」(9/28)
シリーズ社会科見学6 青木繁生誕の地-福岡県久留米市 その1「久留米城跡と青木繁記念碑」(9/26)

2011年12月19日

学生フラメンコ〜シェイクスピア公演〜そして国際交流♫

12月11日の、よく晴れた日曜日の午後、南房総市丸山地区にあるローズマリー公園で全国学生フラメンコ連盟の公演がありました。

全国学生フラメンコ連盟は、毎年、夏の館山で全国大学フラメンコフェスティバルに出演している団体です。
公演といっても、学生たちが単独でイベントをうったものではなくて、南房総国際交流協会が主催したチャリティイベントのメインとして今回呼ばれました。

今回東京からやってきたのは、総勢15名。
東京外国語大学5名。神田外語大学6名。國學院大学2名。清泉女子大学2名。

午後1時半に開演した第1部は50分間の公演。
約1時間の休憩時間をはさみ、午後3時半から第2部が始まり、こちらも50分間。

公演が始まると、学生たちがフラメンコシューズで鳴らす激しい足打ちの音や、パッション(情熱)が観る人にぐいぐい伝わってくるカンテ(歌)が、120席の木造ホールいっぱいに響きわたりました。

このホールは南総文化ホールとは違い、小さくて、ステージと客席の距離も近いので臨場感がたっぷりと味わえます。

國學院大学3年生による踊り♪(ここはシェイクスピアカントリーパークシアターホール内のステージです)

ただ、いつ見ても変わらないのは、自分の演技、自分たちの演技にかける学生たちの一生懸命さです。

踊り手たちはその演技で「私を見て」と観る者に訴えかけてきます。

今回特に感じたのは、卒業を間近に控えた4年生のすさまじいまでの迫力でした。
4年生のいっそう真剣な眼差しや、感情が指先にまで伝わっている腕の動き、身体の芯からしぼり出すような、スペイン語で歌う魂のカンテ(歌)。
彼女たちを見ていると、「オレ、バモ、ミラー!」、「グアッパー」、「カンタ、ビエン!」といったハレオ(掛け声)を自然とかけてしまいます。
東京外国語大学4年生による貫禄の踊り♪
そして次は神田外語大学3年生による踊り♪
15人で50分公演2回は、学生たちにとってはかなりハードだったんじゃないかな。
休憩時間にも野外で2曲踊ったものね。
今日はギターラも1人。いったい一人で何曲弾いたんだ?
16曲は行ってるね(@_@。
オレ、カオ!トカ・ビエン♫
南房総の冬の澄み渡る青空の下で「ガロティン」を踊る♪ (What a wonderful blue sky!)


今回参加してくれた総勢15名
 休憩の時間には、主催者が用意してくれたグリルドチキンやソフトドリンクをいただきながら、学生とお客さんが交流しました。
お客さんの中には、アメリカ人や中国人、ウクライナ人の方もいました。
今日のイベントは小学生以下と在住外国人は観覧無料だったんです。
そうなんです。今日のイベントはフラメンコを観るだけではなく、国際交流イベントでもあったんです。

生のフラメンコを初めて目にした外国人はタップダンスのようなリズミカルな足打ちの音や華やかな衣装、そして踊り手、歌、ギター、パルマ(手拍子)が一体となったフラメンコの演技に息をのみ、踊り手が3回転の高速ターンからピタっと回転を静止させた時や、曲が終わるたびに、悲鳴にも聞こえる歓声を上げていました。

私の隣に座っていた同僚のYさんもタイミングのよいハレオ(かけ声)を学生に送っていました。
学生も自分にかけられたハレオが聞こえると、踊りながら微笑み返してくれるんです♫
これがまた“たまらない”んです!キタ━(゚∀゚)━!

私も、公演を見に来ていた南房総市国際交流員の「リズ」と仲良しになれたりして、フラメンコだけでなく、国際交流も楽しめた1日となりました。

リズが自身のブログで、私なんかよりずっと詳しく、臨場感たっぷりと、このイベントのレポートを書いているので是非読んでみてください。
アメリカ人の彼女が、先入観なしで、感じたことをストレートに書いているところが面白いし、あらためて気づかされたこともありました。Ole! Liz bien!

リズのブログはこちらから → Chiba Fever!

p.s.国際交流の後日談(@_@;)

公演のちょうど1週間後、リズが我が家に遊びに来ました!

向かって左がリズです♪


自家製PIZZAとボジョレー!私だってこれくらいは作れるんですよ(#^.^#)

フラメンコが繋いだアメリカと南房総♫

なんかこの間「学生フラメンコが繋いだバルセロナと南房総」ってやったな・・・(-_-;)

皆さーん!メリーメリークリスマース\(^o^)/
(M)

2011年12月18日

たてやま まちなか塾

12月17日(土)に、たてやま発見店「館山銀座商店街通り ブラフラ祭り」が開催されました。
つまるところ、ブラフラ祭りとはお買い物イベントのことで、流れはこんな感じです。


たてやま「まちなか交流館」(千葉銀行館山支店向かい側)で、イベント手形200円を買う
②参加店が提供する商品の中から気になる商品やお店を決める
③そのお店に行って、商品と引き換えに手形にスタンプを押してもらう
5個以上スタンプされた手形を持って銀座振興組合ビル1階ホールに行く
抽選のガラポンを引く
⑥当たれば南総里見海おやきをGet!


生涯学習課チームは、11:30ごろに「まちなか交流館」に行きましたが、手形は既に完売。ちょっと出遅れたようです。
残念賞で頂いた神戸(かんべ)レタスで気を取り直し、商店街にLet's Go!
商店街のなかほどにあるポケットパークにダッペエ発見!神戸レタス館では、レタススイーツをご馳走になりました。
天気も良かったため人でも多く、商店街が賑やかでした。


そんな商店街の一角にある空き店舗で、千葉大学岡部研究室の学生が「まちなか塾」を開催していました。
夏休みに行われた「まちなか塾では、子どもたちが千葉大生と一緒に銀座商店街を回り、すごろくやスタンプを作成しましたが、今回は、銀座商店街の昔を知る皆さんから、当時の商店街や館山の様子をお話していただくという取り組み。
学校の授業で、商店街の活性化について取り上げているという北条小学校の先生方も交え、子どものころ、「洋食レストラン 鏡軒」や「いとう屋」の食堂で食事をすることが楽しみだったこと、七夕まつりが賑やかだったことなど、当時の写真も見ながら懐かしいお話を聞くことができました。
こうしたイベントで、まちや商店街がもっともっと賑やかになるといいですね。