2012年4月7日

平成23年度 館山海軍航空隊赤山地下壕跡の入壕者数

館山市史跡「館山海軍航空隊赤山地下壕跡」の平成23年度入壕者統計をお知らせします。


館山市史跡「館山海軍航空隊赤山地下壕跡」

総入壕者数は、15,030人で、前年度の16,505人に比べ1,475人、約9%のマイナスと減少しました。

月ごとの統計をみると、平成23年3月11日の東日本大震災により、

4月17日まで公開を休止していた影響もあり、4月が204人と前年度比770人、約80%の大幅な減となったのをはじめに、福島第1原発事故に伴う風評被害の影響等により、6月から10月まで5ヵ月連続して対前年度比マイナスを記録しました。



風評被害による影響の大きさは、7月の県外からの入壕者が331人と、前年度比601人、64.5%のマイナスと大幅に減少したことからもうかがうことができます。


10月1日の有料化によって、10月の入壕者は1,562人と前年度比407人、20.7%の減となりましたが、11月以降は持ち直しの兆しが見え、2月を除き、前年度比プラスを記録しました。


地域別の比率は、市内13%、安房郡市内2.8%、その他の県内38.2%、県外46.1%で、市内1,947人(22年度:1,909人)と38人、2%の微増、館山市を除いた安房郡市が428人(22年度:443人)と15人、3.4%の微減、安房郡市を除いた県内が5,735人(22年度:4,971人)と764人、15.4%の増となっています。

その一方で、県外からが6,927人(22年度:9,182人)と2,255人、24.6%のマイナスと大きく落ち込んでおり、このデータからも福島第1原発事故に伴う風評被害の影響の大きさを推測することができます。

また、個人と団体の入壕者の比率が、平成22年度は個人56.4%、団体43.6%であったのに対して、平成23年度は個人69.8%、団体30.2%と、団体の入壕者が大幅に減少しています。




これは、学習旅行による県外の中学校・高等学校の見学が減ったことと、有料化により、大型バスを使用した団体客の利用が大きく減少したことによります。

一方で、有料化にも関わらず個人客は10,493人(平成22年度:9,301人)と1.192人、12.8%の増となっていますので、館山海軍航空隊赤山地下壕跡が、平和学習の拠点のみではなく、観光資源としても定着してきたと考えています。

平成24年度は、赤山地下壕跡と館山市立博物館(本館・館山城)の共通観覧券の発行をはじめに、6月15日の県民の日の無料開壕など、気軽に訪れていただけるよう、サービスを充実していく予定です。

みなさんのご見学をお待ちしています。

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