2013年7月31日

第3回青木繁「海の幸」オマージュ展-館山市民鑑賞ツアーを実施しました。

7月30日(火)、第3回青木繁「海の幸」オマージュ展-館山市民鑑賞ツアーを実施しました。

38名が参加し、東京銀座の永井画廊で開催中の第3回青木繁「海の幸」オマージュ展と、ブリヂストン美術館のコレクション展「-色を見る、色を楽しむ。—ルドンの『夢想』、マティスの『ジャズ』・・・」を鑑賞しました。


ブリヂストン美術館
 
ブリヂストン美術館の創設者・石橋正二郎氏のレリーフ
 
 
ブリヂストン美術館では、館山市からの参加者のために、学芸課長の貝塚健氏から「青木繁と「海の幸」」について特別講義をしていただきました。
 
 
貝塚先生は、2011年の「没後100年 青木繁展-よみがえる神話と芸術」を担当され、その年の8月に南総文化ホールで講演をしていただきましたので、館山市民にとっては、大変馴染みのある方です。
 
◆ 関連記事
 

 
  
ブリヂストン美術館・貝塚健・学芸課長から、
青木繁と「海の幸」についての講義を受けました。

この講座は、明治時代の画家・青木繁(1882~1911)の代表作「海の幸」(重要文化財)が制作された館山市布良の市指定有形文化財(建造物)「小谷家住宅」の文化財保存運動を、広く知ってもらうことと、「入りづらい、敷居が高い」というイメージの銀座の画廊を身近に感じてもらい、芸術に接する機会とすることを目的としました。

 “オマージュ”とは、フランス語で尊敬を意味し、第3回青木繁「海の幸」オマージュ展(平成25年7月19日~8月2日)は、第1回東京展(平成24年6月11日~6月16日)、第2回館山展(平成24年6月26日~9月2日)に続く開催となります。


銀座の永井画廊


NPO法人青木繁「海の幸」会(大村智理事長)が主催し、青木繁「海の幸」を顕彰し、「海の幸」が制作された小谷家住宅を当時の姿に復元し、保存する機運を盛り上げることが目的とされ、天才・青木繁に憧れた現代作家たちの力作が紹介されています。


館山市民鑑賞ツアーのために、特別にギャラリートークが開かれ、村田慶之輔氏(美術評論家・川崎市立岡本太郎美術館名誉館長)、入江観氏(洋画家・女子美術大学名誉教授)、吉武研司氏(洋画家・女子美術大学教授)の三氏に、テレビ東京の「開運!なんでも鑑定団」でお馴染みの永井龍之介氏(永井画廊代表取締役)が加わり、青木繁「海の幸」に対する熱い思いを語られました。

左から、永井龍之介氏、村田慶之輔氏、入江観氏、吉武研司氏


第3回青木繁「海の幸」オマージュ展の共催者でもある永井龍之介氏は、青木繁の「梅野一(うめのはじめ)像」を特別出品し、「青木の作品が現代の私達を見ている。「海の幸」が描かれた小谷家を保存していくことは、私達の心の故郷を守ることに他ならない。」と語り、入江観氏は、「青木の作品と同じ展覧会に出品することが、現代の画家の背筋を伸ばさせた。青木が本音で一生を生きたことが、青木の絵から聞こえてくる。」と述べました。


青木繁の「梅野一像」を鑑賞する参加者のみなさん


また、吉武研司氏の「「海の幸」に鮫が描かれているが、布良の人たちから、漁師が鮫を持ち帰ることはないことと、銛の持ち方が反対だと聞いたが、そこが絵の面白いところ。絵の持つフィクションにどのように虚構をつけ、人に訴えるのか。そこから名画が生まれる。」との発言に対し、布良から参加した青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会の会員が、布良の景色・漁業・漁師の実際と描かれた「海の幸」の違いについて持論を展開し、会場はおおいに盛り上がりました。


海の幸(石橋財団石橋美術館蔵)


最後に、村田慶之輔氏が「よい絵は人に訴えかけてくる。小谷家で渦巻いた情熱を残したい。文化財保存運動を進めていくので、館山の皆さんと力を合わせて実現したい。」とまとめ、ギャラリートークが終了しました。



ギャラリートークの先生方と参加者の記念写真

オマージュ展は、8月2日(金)まで永井画廊で催された後、8月6日(火)から11日(日)まで、京都市のギャラリーヒルゲートに巡回し、第4回青木繁「海の幸」オマージュ展として開催されます。

図書館の児童室がリニューアルしました

図書館の児童室、絵本と読み物の本が置いてある方の部屋に、
6畳ほどの畳敷きのスペースがあります。
靴を脱いで、上がって本を読んでもらえるようになっており、
カーテンで間仕切りをすることで、
赤ちゃんへの授乳スペースにもなる場所です。
ここでは子どもが寝そべって本を読んだり、
お父さんやお母さんがお子さんに絵本を読んであげる、
そんな様子も見られます。

そのスペースを囲む壁が、少し前に、こんなに素敵になりました。



壁一面に絵を描いてくれたのは、姉川佳代子さんという方。
児童室の壁を明るくしたいと、
市内の美術団体である館山美術会の方と相談したところ、
ご推薦いただき、絵を描いていただきました。
現在は袖ヶ浦にお住まいで、
美術活動をしたり、絵を教えたりしていらっしゃるそうですが、
以前は館山に住んでいたこともあるとのこと。
6月の特別整理期間中に、ご主人と二人三脚で描いてくださいました。


本もそうですが、絵も見る人によってイメージがいろいろにできるもの。
どこかにありそうでどこにもないような、
でも、いつかだれかと行ってみたい、そんな風景が、
図書館の一角にできました。
まるで旅に出かけたような気分になりながら、
ゆったりと本を楽しめそうです。

夏の暑い日に、図書館の中の素敵な景色を見ながら、
たまにはゆっくり絵本を開いてみる・・・
そんな過ごし方もいいかもしれませんね。

2013年7月30日

今年も開催しました! 城山探検隊!

7月28日(日)、博物館夏休みこども歴史教室の第1弾として、城山探検隊を行いました。
小学4~6年生を対象とした講座で、城山(館山城跡)を探検して、里見氏と館山城について学びます。

今回の隊員は8名
任務は、「城山にどんなお城があったのか」を調べること!

まずは、博物館で里見氏について調査開始!


「館山城に住んだお殿様は、誰と誰かな?」
「城山からはどんなモノが発掘されたんだろう?」

調査が終わったら、さっそく探検スタート!
探検マップを持って、博物館を出発します。

最初のポイントは「切岸(きりぎし)」。


「斜面がゴツゴツしているね」
「これって、登りやすいかな?」

 
現在、孔雀園があるところ、里見氏の時代には御殿がありました。
 

「誰の御殿だろう?」
「昔もクジャクっていたのかな・・・?」
 
最後のポイントは、「堀切(ほりきり)」。
よーく観察してみよう。
 

「V字形に削られているね」
「何のためだろう?」
 
最後は博物館に戻って、どんな建物があったのか復習!
暑いなか、みんな本当によくがんばりました!!


夏休み子ども歴史教室の第2弾「昔の道具を使ってみよう」は、
 明日まで申し込みを受け付けています。
 詳しくは、以下のページをご覧ください。
 館山市立博物館 夏休み子ども歴史教室のご案内

2013年7月28日

「身近な神さま仏さま」第1回解説会が開催されました

7月27日(土)、市立博物館で開催中の収蔵資料展
「身近な神さま仏さま-祈りの図像学-」の第1回解説会が行われました。

 解説会とは、無料で行われる展示の説明会です(入館料は必要になります)。
 特に今回の収蔵資料展のテーマは「図像学」ということで、作品のポイントを押さえながら見ることにより、一層展示を楽しむことができます。
 

 
 
沢山の方々にご参加いただきました。
 
1、神さま仏さまの姿
 
 お釈迦様が亡くなる瞬間を描いた「涅槃図(ねはんず)」や、西遊記で有名な玄奘三蔵も描かれている「大般若十六善神図(だいはんにゃじゅうろくぜんじんず)」などを展示しているコーナーです。
 そんな中でも今回一番注目を集めていたのは「神農図(しんのうず)」。古代中国の伝説に登場する神様で、医薬と農業を司っています。
 この神様は毒か食用可能かわからない物を片っ端から食べて確かめるという、体を張った神様です。「私が食べた後に内臓のどこかが黒くなっていたら、それは毒ということだ。そして黒くなった部分がその毒に影響される部分だ」と言っていたそうですが、どうやって内臓の色を確かめたと思いますか?
 なんとこの神様、体のほとんどの部分が透明だったそうです。
 
 こんなお話が聞けるのも、解説会の楽しみですね。
 
 
 
2、神さま仏さまの周辺

 中国の想像上の獣、猩猩(しょうじょう)が描かれた「万祝(まいわい) 」や、おめでたい生き物として様々な場面に登場する鳳凰(ほうおう)と麒麟(きりん)を描いた「型紙 」などが展示されているコーナーです。

「八犬伝の中で、里見義実は落ち延びる最中に龍を見ます。
龍は吉祥の神。義実の今後を暗示しています」


「麒麟にもオスメスがあります」

 ここで特に注目を集めていたのは、猩猩の描かれた万祝です。可愛らしい猿のような生き物が、頬をほんのりピンク色に染めています。しかし、これは照れているのではなく酔っぱらっているのだそうです。
 猩猩はオラウータンがモデルとされる想像上の生き物で、お酒が大好きだとされています。「酒を置いておけば猩猩がとれる」といった捕獲のHOW TO本も出ていたそうです。最近は猛暑が続いていますので、一緒に暑気払いをしたらとても楽しいと思います。
 この万祝は袖と裾の部分が朱色になっています。この色は「猩猩緋(しょうじょうひ)」と言われ、伝説では猩猩の血で染めた色だとされているそうです。その不思議な色を、ぜひ展示室でご確認ください。



3、七福神大集合!

 身近な信仰対象といえばやはり七福神。ここではその中でもツートップでセンターを張っている恵比寿と大黒を中心にしています。七福神の中でも抜群の知名度を誇る恵比寿と大黒は別格ですが、現在の固定メンバーになるまでは何度か入れ替えがあったそうです。
 ここで注目を集めていたのは置物彫刻で、後藤義光作の「布袋像」と、その弟子後藤忠明作の「布袋像」。どちらも太鼓腹でにこにこ笑っている楽しそうな像で、見ているこちらも笑顔になってしまいます。
 布袋は右脇にトレードマークの大きな袋、右手に軍配を持っているのが特徴で、七福神の中では唯一の実在人物です。布の袋をかついで放浪し、貰ったものはなんでも袋に詰め込んでいたことから「布袋」という名前がつきました。子供が大好きで、後藤義光作の「布袋像」は子供と戯れています。その愛らしい笑顔は必見です!



 今回、記事内で紹介した話は解説のほんの一部になります。
 お子様の夏休みの宿題から、もっと不思議な話を聞きたい!という方まで、次回の解説会へのご参加をお待ちしております!




第2回展示解説会

開催日時 8月24日(土) 13:30~14:30
 会場   館山市立博物館本館  企画展示室
 解説員  担当学芸員



2013年7月26日

図書館夏の特別おはなし会のおしらせ

図書館では、8月に二つの特別おはなし会を予定しています。
 
ひとつめは、8月9日(金)14:00からの、「英語でたのしむおはなし会」。
姉妹都市のアメリカ・ベリンハムと、オーストラリア・ポートスティーブンスから、
館山の子どもたちへと、それぞれ2冊ずつ本が届きました。
この日はベリンハムから届いた絵本を、英語と日本語の両方で読み聞かせ。
日本語で聞くおはなし、英語にするとどんな風に聞こえるのかな?
ポートスティーブンスから届いた絵本や、姉妹都市についての紹介もします。
絵本を楽しんだあとは、絵本のお礼に贈るプレゼントを作ります。

もうひとつは、8月22日(木)10:30からの、「夏のスペシャルおはなし会」。
絵本やパネルシアターなど、さまざまなプログラムで楽しみましょう。
こわ~いおはなしも…あるかもしれないし、ないかもしれません。
おもしろいおはなしの世界があなたを待っていますよ。


昨年(2012)の「英語でたのしむおはなし会」より。
今年の夏もいろいろな絵本やおはなしを楽しもう!

<英語でたのしむおはなし会>
平成25年8月9日(金)  14時から
会場:図書館集会室
 
<夏のスペシャルおはなし会>
平成25年8月22日(木)  10時30分から
会場:図書館集会室
 
※どちらも予約は要りません。時間までに会場へお越し下さい。
 

なお、8月は、幼児向けおはなし会(第1金曜日 10:30~)、
児童向けおはなし会(毎週土曜日 14:00~)、
わらべうたの会(第2金曜日 10:30~)はおやすみです。
9月に再開しますので、そちらにもぜひ足を運んでくださいね!

新たに 3名誕生!!~館山市子ども市民博士~

7月24日(水)、館山市役所教育長室にて「たてやま子ども博士認定式」がとり行われました。
今回の認定式では、市内小学生3名の認定式がおこなわれ2名が出席しました。

子ども博士とは・・・

市内小学1年生~6年生を対象に、「はっけんでんカード」のスタンプが全て(50個)貯まると、子ども博士に認定されます。
スタンプをためるには、市が企画したイベントに参加したり、放課後子ども教室など、子ども市民大学に認定された行事に参加するとスタンプがもらえます。
館山市の広報誌「だんだん館山」にも子ども市民大学が認定されるプログラム一覧が掲載されていますので、是非チェックしてみてください。


その認定式の様子を少しみなさんに紹介いたします。

50個全てためたということは・・・、
50回行事に参加したということになります。すごいことです。
出山教育長から、「認定証」と「記念メダル」が授与されました。




50個スタンプをためる中で思い出に残っていることを話してもらいました。

「1年生からスタンプをためてやっとたまったのでとても嬉しいです。放課後子ども教室で、海藻おしばを作ったことが思い出に残っています。とてもきれいにできて嬉しかったです。これからも放課後子ども教室に参加してスタンプをためたいです。」

「小1からためました。一番思い出に残ったのはホタル鑑賞会でした。私は虫が大好きなので、オス・メスの見分け方を勉強できてとてもよかったです。」

と、話してくれました。

教育長と記念撮影
子ども博士おめでとう!!


最後は、教育長からお祝いのお言葉をいただきました。

「50個もためることはすごいことです。50個教室へ通ったんですね。
海藻おしばやホタルなど印象に残っていることがいっぱいあり、これからも館山のことをいっぱい勉強して欲しいです。いずれ生まれ育った所で勉強したことは印象に残り、いい思い出になります。これからも知識を増やして下さい。勉強以外に興味があることに出会うこと、取り組むことは自分の知識を増やすことにつながり勉強になります。学校の勉強も頑張って下さい。」

と、お祝いの言葉をいただきました。


本当におめでとう!!

これからも学校以外でもたくさん「遊んで」「学んで」くださいね。
楽しみながら、たくさんの思い出と一緒にこれからもスタンプをためてくださいね。
また、みなさんにイベントや認定式でお会いするのを楽しみにしています。

  子ども市民大学についてもっと知りたいという方は、
生涯学習課・社教文化係(TEL:0470-22-3698)までお願いいたします。









2013年7月23日

ふるさと講座(第2回)開催しました!

女子美術大学 教授 吉武研司氏を講師に迎え、「海の幸」の輝きと題し、ふるさと講座(第2回)が7月20日(土)に館山市コミュニティセンターを会場に開催されました。
 
 
 
また、講座に先立ち、NPO青木繁「海の幸」会の理事を務める、吉武氏から油絵作品「八百万の神々-海神」を
館山市立博物館に寄贈を受け、同会場において作品の受け渡し式が行われました。
金丸館山市長と出山教育長が出席し作品を受け取りました。
 
 
当日の講座は、講師吉武氏が、青木繁の半生を振り返りながら、「海の幸」の魅力や歴史的意味、青木繁の芸術に対するロマンや絵画のあり方、また、青木繁が愛した、福田たねさんへの想いなどが語られ、参加者は熱心に耳を傾けました。

  

参加者からは「青木繁「海の幸」の時代について学べてよかったです。」や「画家の目で見る作品への解釈や感想を聞け、非常にわかりやすく心に響きました。」などの声が聞かれました。

なお、7月19日から8月2日まで東京・銀座で「第3回 青木繁 オマージュ展」が開催されます。また、7月22日から8月2日までの間、館山市立博物館「渚の博物館」で寄贈された油絵作品「八百万の神々-海神」が展示されます。
 

次回のふるさと講座は、館山市コミュニティセンターを会場に8月24日(土)に開催されます。
次回の情報は《ここをクリック》してください。







ふるさと講座(2回目

概要:館山市を中心とした「ふるさと」に潜在する地域資源について、知りたい、学びたいという市民等を対象に開催。中央公民館で20年以上継続して実施している事業であり、地域の歴史、生活、自然等をテーマに全9回開催する講座。
主催:館山市中央公民館
講師:女子美術大学 教授 吉武 研司 
 












テーマ:「海の幸」の輝き
参加者数:28名(男11名 女17名)

2013年7月22日

第1回「見たり・聞いたり 安房の国」開催

 安房地区公民館連携講座「見たり・聞いたり 安房の国が7月17日(水)に鴨川市(担当市)で「弁天島厳島神社御開帳及び磯村・貝渚地区史跡めぐり」をテーマに開催されました。


  
 
 午前中の講義では、鴨川市郷土資料館 髙橋 学芸員が講師を務め、厳島神社の由来や磯村地区・貝渚地区がどのように港町へなったかの成り立ちなどを説明しました。また、今年の5月に60年に1度の周期で開催された、「厳島神社 弁財天巳年本開帳」の様子や過去に開催された、本開帳、中開帳(30年に1度)の様子など映像を用いて、現在との違いなどを説明しました。



 
 
 


 午後からは、馬頭観音、魚見塚展望台、鴨川市郷土資料館の現地学習を行い、鴨川市ホリスティックツーリズムのガイドの解説のもと、夏空の中、雄大な景色を参加者は楽しみました。


次回、第2回「見たり・聞いたり 安房の国」は、「宮彫師 後藤義光」をテーマに館山市を会場に9月26日(木)に開催します。




【安房地区公民館連絡協議会連携事業】
「見たり・聞いたり 安房の国」概要 

目  的:安房地域のことを知りたい、学びたいという人を対象に安房地区公民館連絡協議会(安房地区4市町で構成)が開催する講座で、ふるさと安房について学ぶことを目的としています。
主  催:安房地区公民館連絡協議会
主  管:鴨川市中央公民館
講  師:鴨川市郷土資料館文化振興室 副主査 髙橋 誠 氏
協  力:鴨川市ホリスティックツーリズム認定ガイド協会
参加者数:90名(館山25名・鴨川16名・南房総25名・鋸南24名)

2013年7月16日

『うたおう あそぼう えほんをよもう 「聞かせ屋。けいたろう」がやってくる!』7月21日に開催!

前回の図書館からのブログでもお伝えしましたが、
館山市図書館は70周年を迎えました!

そこで、記念事業の第1弾として、
7月21日(日)、「たてやま海まちフェスタ2013」の会場内にて、
『うたおう あそぼう えほんをよもう 「聞かせ屋。けいたろう」がやってくる!』と題し、
読み聞かせ師の「聞かせ屋。けいたろう」さんをお迎えしての、
楽しい読み聞かせライブを行います。

「聞かせ屋。けいたろう」さんは元保育士で元ストリートミュージシャン。
保育の勉強をしているとき、絵本を読んでもらうことの楽しさを知り、
大人にも絵本の楽しさを!と、
東京・北千住の夜の路上で、大人に向けて読み聞かせを始めたのだそうです。
今では全国各地を駆けめぐり(なんと海外進出も果たしていらっしゃいます!)
イベントや公演、講座などを通して、
子どもから大人まで、絵本の楽しさを伝えています。

けいたろうさんの特技は、ウクレレとタップダンスとのこと。
やさしい語り口と笑顔でのよみきかせは,
子どもだけでなく大人もワクワクしますよ♪

著書「聞かせ屋。けいたろう 絵本カルボナーラ~おいしい絵本を召し上がれ!~」
(2010年 フレーベル館)には、
けいたろうさんおすすめの、楽しくて元気が出る絵本が
たくさん紹介されています。
ちょっと不思議なこの本の題名には、
子どもも大人も、たくさんの人に絵本との出会いを楽しんでほしいという、
けいたろうさんの思いが詰まっています。
(この本は図書館で借りることができますよ)

今回は図書館を飛び出して、館山の海の前で読み聞かせ!
絵本の詰まったトランクから、どんな楽しいおはなしがとびだすか楽しみです。
絵本で大人も子どもも、みんな笑顔♪になりましょう。


 ◇館山市図書館70周年記念事業◇ 
 『うたおう あそぼう えほんをよもう
  「聞かせ屋。けいたろう」がやってくる!』

平成25年7月21日(日)
1)11:00~ 2)12:40~(各回30分程度)
会場:”渚の駅”たてやま 1階(「たてやま海まちフェスタ2013」会場内)

※会場は図書館ではありません。ご注意ください。


当日は「たてやま海まちフェスタ2013」も開催。
そちらも楽しいイベントがたくさんですので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
たくさんのご来場をお待ちしています!

本と人とをつないで70年~館山市図書館は創立70周年です

館山市に公立の図書館ができたのは、昭和18年8月1日のこと。
詳しい記録は残念ながら残っていませんが、
当時の市長が元館山海軍航空隊の兵隊さんたちのために、といって、
設置したのが始まりだといわれています。
開設当時は、館山駅前の中村屋の近くにあったという図書館、
70年の間に2度の移転をし、昭和47年より現在の場所で運営されています。

哲学、歴史、社会の動き、科学、技術、産業、芸術、ことば、物語…
世の中のあらゆる事柄が、文字に書き留められ、本として出版されています。
その「本」を選んで集め、整理をしたうえで市民に利用してもらい、
保存して後の世代に伝えるのが、図書館の役割です。

困ったとき、悩んだときに本から知識を得てそれを役立てることができるように、
生きるための読書を支える、ライフラインとしての図書館。
読むことの楽しみ、知ること・学ぶことの楽しみを得られる場としての図書館。
市民のさまざまな読書に寄り添って、70周年を迎えることができました。
建物も古く、とても小さな図書館ですが、
これからも読書のおもしろさ、本の良さを伝え、
市民に身近な図書館でありたいと願っています。

(参考資料:「千葉県図書館史」 千葉県図書館史編纂委員会 編 千葉県立中央図書館 1968年)


70周年を迎えた図書館
今後ともよろしくお願いいたします



平成25年 館山市無形民俗文化財「神余日吉神社のかっこ舞」の日程

館山市無形民俗文化財「神余日吉神社のかっこ舞」が、7月19日(金)、20日(土)の日吉神社例祭で奉納されます。

祭礼初日19日の奉納の様子(日吉神社)

この三匹獅子舞は、雨乞いと五穀豊穣を祈る神事で、3人の男子が獅子頭をかぶり、腰につけた小太鼓を打ち鳴らして踊る「かっこ舞」と、4人の女子が雨を表す7色の紙を垂らした花笠をかぶり、ササラを鳴らして祈る「ササラ踊り」からなります。

250年の歴史を持つと伝えられていますが、太平洋戦争などにより途絶えた時期もありました。

しかし、昭和49(1974)年に地元の高校生が「あすなろ会」を立ち上げて復活させ、現在は、神余かっこ舞保存会の指導を受けながら、地域が一体となって継承しています。

祭礼2日目20日午後9時過ぎの奉納の様子(日吉神社)


平成25年 神余日吉神社かっこ舞の日程

7月19日(金)

① 日吉神社境内             13:00

7月20日(土)

② 農産物直売所ふれあい神余の里  11:00
③ 神余青年館               12:20
④ 上・大倉集会所              14:00
⑤ 大高尾集会所              15:50
⑥ 山下集会所               17:20
⑦ 久所集会所               18:40
⑧ 畑ヶ中集会所                                      20:00
⑨ 日吉神社境内                                     21:10


2013年7月15日

青木繁「海の幸」オマージュ展が開催されます。

青木繁が「海の幸」を描いた館山市布良の小谷家住宅(館山市指定有形文化財(建造物))を保存活用することを目的に、NPO法人青木繁「海の幸」会が、銀座と京都でオマージュ展を開催します。

第3回展:平成25年7月19日(金)~8月2日(金)  於・永井画廊(東京銀座)

第4回展:平成25年8月6日(火)~11日(日)  於・ギャラリーヒルゲート(京都)


青木繁の本質を探り、この天才に憧れた日本を代表する現役作家たちの力作をご覧下さい。


 
 

2013年7月10日

平成25年度収蔵資料展「身近な神さま仏さま」開催!

館山市立博物館本館ではただいま
「平成25年度収蔵資料展 身近な神さま仏さま―祈りの図像学―」を開催中です!

博物館に収蔵されている資料の中から、神さまや仏さまに関連するものを多数展示しています。


入口のようす


邪鬼がお出迎え

神さまや仏さまには描かれるにあたって、目印となる決まりがあります。それは鯛を釣っている恵比寿であったり、俵に乗っている大黒天であったりと、服装やポーズに現れるのですが…どこか素朴でトボけたようなお顔の神さま仏さまが、見ている者の心を和ませます。

たいへんニコニコしています

ほっとするような身近なお姿は、大きな美術館ではかえって見られないかもしれません。

また、立体物の横顔が見られるのも展示ならでは。お寺や神社にある像ではある程度角度が決まっていることが多いのですが、木鼻獅子(神社の飾りでふだんは下からしか見られません)も、バッチリ上から見ることができます。


木鼻獅子くんは3代伊八の作

地元の彫刻家・後藤義光、画家・勝山調の作品も展示されています。
梅雨明けの暑さが厳しい季節ですので、体調にお気をつけてご来館ください。


◆学芸員による展示解説会
7/27(土)13:30~14:30と、8/24(土)13:30~14:30の2回です。
解説内容は同じになりますので、ご都合のよい日にぜひご参加ください!



期  間  7月6日(土)~9月1日(日)
休館日  毎週月曜日・ただし7月15日(月)は開館、16日(火)を休館。
会  場  市立博物館本館(館山市館山351-2 城山公園内) 
観覧料  常設展観覧料(一般300円、小中高生150円)に含みます。
問合せ  市立博物館本館(TEL 0470-23-5212FAX 0470-23-5213

第2回安房学講座が開催されました

7月6日、今年度第2回の安房学講座が開催されました。

安房学講座は、館山市文化財保護協会館山市立博物館で組織された安房学講座実行委員会が開催する講座です。

今回のテーマは
安房地方の民俗を捉えなおす 生活改善諸活動と財産区を題材に




講師の小島孝夫先生(成城大学文芸学部教授)



 

沢山の方のご参加ありがとうございました

  今回は「生活改善諸活動」と「財産区」を中心に話が進んでいきました。


生活改善諸活動とは
 その名の通り、国民の生活を改善していくために国や市民団体が中心になって行った活動のことです。その目的としては「農村のお嫁さんの解放」が大きかったとされます。
 今回取り上げられた具体例は昭和の半ば頃のものが中心でした。一部例をあげますと、

・それまでのいろりから煙が外へ排出される「かまど」にすることで、生活環境を変え家事負担を軽減させる改良かまどの作り方指導。その後、現在のようなガスや電気の台所に変化していきました。

・青年会の会長の家などでは女性が参加しにくいので、もっと集まりやすい公民館とその活動の普及。また、家庭の状況で結婚式に差がつかないようにとの配慮から公民館結婚式も行われました。
 現在も公民館では様々な諸活動が行われていますが、趣味の場としてだけではなく社会的な役割も担ってきたことがわかります。

・ハエや蚊の駆除などの衛生面の生活環境改善も、保健所や各自治体を通して衛生委員を中心に行われるようになりました。常に地域を綺麗に保つことで、生活が改善されたのです。

  これらの生活改善諸活動によって日々の生活は少しずつ変化していき、現在にいたります。 これらは「官(政府)」と「民(市民・国民)」の連携によって行われてきました。ただの一方的な啓蒙活動ではなく、生活をよりよくするために時にぶつかり、時に協力してきたのです。


 財産区とは
 財産、といっても金銀財宝が眠っているというわけではではありません。江戸時代の村が所有していた土地を、合併の際に新市町村に引き継がず、旧市町村で管理、処分するために設置される組織のことです。区域内に住所を持つ住民全てがその構成員になります。
 つまり、皆で共有して使っていたものはそのままにしておきましょう、ということです。
 しかし、江戸時代に直接その土地を使っていた人達が管理していたのとは違い、合併などにより実際に使用する人と管理する人が離れていき、荒れ地になってしまうケースも少なくないそうです。

 今回取り上げられたお話は「仁我浦共有団体」の活動でした。
 明治22年の合併時に和田町有林となった旧仁我浦村の共有林を53戸で9か年賦(分割払)で買い戻し、昭和12年に完済。現在も規定の改定をしながら53戸で管理しています。
 通常、観光資源というと何か新しいものを建設したりすることが多いですが、この地域では元々あったものを大切にし、生活保全を行ってこそ意味があると考えたのです。


 今回の講演を聞くまでは、民俗といえば「昔」というイメージでしたが、今の延長線上にある「繋がり」なのだとわかりました。
 その繋がりがこれからもより良い形で続いていくように、努力しなければならないと思います。




次回の安房学講座は、

8月3日
「千五百羅漢と桜井石工 大野甚五郎」
講師は稲木章宏先生です。


関連リンク
第1回安房学講座が開催されました
安房学講座


2013年7月9日

博物館夏休み子ども歴史教室、参加者募集中!!

今年も館山市立博物館で、夏休み子ども歴史教室が開催されます!

【城山探検隊】【昔の道具をつかってみよう】の2つの教室で、地元の歴史や文化を楽しく学べます。
学芸員が説明してくれるので、夏休みの自由研究にもピッタリ。たくさん質問してください!
両方の教室でも、どちらか片方だけでも申し込むことができます。(希望の教室をしっかりと明記してください)
たてやま子ども市民大学対象講座です。


■城山探検隊

城山(館山城跡)とその周辺を探検しながら、安房の戦国武将里見氏や、館山城について学べます。
探検マップとワークシートを持って、自分の足と目で、歴史を確認してみましょう。

館山神社からの眺めを比べてみよう

!たくさん歩くので歩きやすい服装と靴できてね!

【日時】 7月28日(日)10:00~12:00 ※荒天時は8月4日(日)に延期します
【場所】 博物館本館・城山公園など
【定員】 小学4年生~6年生 20名(応募者多数の場合は抽選)
【参加費】 100円程度(保険料)
【服装】 汚れてもいい、動きやすい服
【締切】 7月19日(金)


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■昔の道具を使ってみよう

博物館に残された本物の昔の道具を使ってみる教室です。明治時代から昭和初期まで使われていた消防ポンプなど水に関係する道具を体験します!



!びしょぬれになることが予想されます!
!着替えやカッパ、タオルなど、お忘れなく!

【日時】 8月10日(土)10:00~11:30 ※雨天決行
【場所】 博物館本館
【定員】 小学3年生~6年生 20名(応募者多数の場合は抽選)
【参加費】 100円程度(保険料)
【服装】 汚れてもいい、動きやすい服(ずぶぬれ注意!)
【締切】 7月31日(金)

お申込みお待ちしております!!



■各講座のお申し込みは館山市立博物館本館で受付けています。

申込方法:希望する講座名と参加者の氏名・年齢(学年)・連絡先を明記して、往復はがき・Eメー
ルで市立博物館本館へ申し込んでください。

◇◇◇申込み・問合せ◇◇◇ 

館山市立博物館本館
〒294-0036 館山市館山351-2(城山公園内)  
TEL 0470-23-5212 
Eメールhakubutukan@city.tateyama.chiba.jp



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