2014年7月13日

第2回安房学講座を開催しました!


/5(土)、第2回安房学講座が開催されました。

今回は、君津市立久留里城址資料館布施 慶子氏を講師にお招きし、講演していただきました。
テーマは「後藤忠明の彫刻と人物像」です。


講師の布施 慶子氏

 
後藤忠明は、安房を代表する宮彫り師・後藤利兵衛橘義光(ごとうりへえたちばなのよしみつ)の門人の一人です。龍や振向獅子、欄間彫刻の人物彫刻等を得意とし、その腕前は「後藤一門の四天王」「義光門人の双璧」とまで言われたそうです。安房地域や西上総地域を中心に活動し、市内見物の海南刀切神社(かいなんなたぎりじんじゃ)の拝殿彫刻は、この忠明の手によるものです。

海南刀切神社の拝殿彫刻
同じく木鼻獅子。子連れ獅子は珍しく、
忠明の作品の特徴だそうです。


講演では、県内に残る忠明の作品の数々を、プロジェクターを使って紹介していただきました。また、婿養子だった忠明は、お姑さんとどうも折り合いが悪かった(!)らしいなど、ユーモラスなお話を聞かせてくださいました。

 
 
後藤一門は神社の拝殿や欄間彫刻だけでなく、山車や神輿の装飾も手掛けていました。地域に根付いたというだけでなく、お祭り好きの地元の皆さまにも、高い関心を持っていただけたかと思います。

 
満員御礼!

 
次回の第3回安房学講座は、江戸川大学メディアコミュニケーション学部教授高橋 克氏を講師にお迎えし 「房総のシオフミ祭りー海にまつわる祭りたちー」と題して講演を行います。
/6(土)、午後1時30分から、館山市立博物館本館 集会室での開催となります。次回もぜひご参加ください。

※次回のみ、会場が異なりますのでご注意ください!

 お問い合わせ:館山市立博物館本館(℡:0470-23-5212)